がま磯 ゴールドの時代から・・・


山元八朗「驚異のグレ爆釣法」

アテンダーからインテッサG4へ、最近のがまかつロッドの躍進は目を見張る物がある。がま磯レッド、がま磯シルバー、そして磯竿に革命をもたらした言われるがま磯マークIIゴールドの時代から常に磯竿作りをリードしてきたがまかつ。私が最初にインテッサを手にしたときは1994年、そのタメの強さにビックリした記憶は今もなお新しい。

ダイワやシマノもいろいろ使ったが最終的にはがまかつに落ち着いてしまった現状から、がまかつ ロッドの何がどのようにアングラーの心を揺さぶるのか?これを考えてみる。

がま磯 インテッサ G-IVとアテンダー

インテッサシリーズは「元祖」と呼ばれている「インテッサ」から、「スーパー インテッサ」、「インテッサ G-III」を経て、「インテッサ G-IV」へと至ってきた。

がまかつ10万円クラスの最高級ロッドは磯竿メーカーの花形である。もちろん各社それぞれの銘柄をそろえていて、そのそれぞれに独特な持ち味がある。ダイワのVIP-ISO、シマノのISO LIMITEDなども、快適な釣りもできれば、もちろんメーカー独自の細心の技術とテクノロジーを結集した作品である。これらのロッドがイイのは当たり前の事である。

私は、いろいろなメーカー各社の磯竿を使用してきたが、がまかつの磯竿は、ダイワやシマノに比べて「値段による格差がそれほど顕著ではない」と感心させられたことがある。

確かにインテッサを使用した後にアテンダーを使用すると、何か竿が軽い感じのようなものはあるが、それとて、そんなに気になるほどの感覚では無い。これに比べると、ダイワやシマノは一線級の後に二線級を使用すると、明らかに使用感が違う。違いすぎると言っても過言ではないと思う。

アテンダーを使用しても、インテッサ G-IVを使用するのと遜色なく使えると思えてしまうのは私だけだろうか?

確かに、気分の問題、持ち重り感の違いと言った所は大きいとは思うが、例えば、がまかつを使用していて、大きなグレをバラしてしまっても、「アテンダーだから、インテッサ G-IVを使用して無かったからバラしてしまった」と言う言い訳は、私の中では成立はしない。ダイワの竿やシマノの竿なら、「竿が・・・」と思う事もあるかも知れないが、がまかつを使用するとバラシの反省は使用していた竿の選択が原因になることは、ほとんど無いのだ。

経済的に余裕のある方なら、もちろんインテッサ G-IVがおススメだが、アテンダーでも、相当な“仕事”は出来るはず!この二つの銘柄には、こう言った感じを抱いてしまう

がまかつの竿に特徴的なのは、

  • 「アクティブサス」と言われる重心(支点)移動
  • モーメントと呼ばれる数値によって表示される「持ち重り感」
  • 0.8mmの繊細なソリッド穂先

その他にもたくさんの特徴はあるが、これらの「がまかつならではの“こだわり”」はやはり特筆物である。以下に、気づいた点を挙げてみた。

アクティブサス

がまかつ調子と言われる6:4の調子、これには慣れない人には、竿が曲がりすぎて調子が狂ってしまう人も多いかも知れない。しかし、これは慣れてしまうと、タメているだけで魚が浮いて来る不思議な竿の調子で他メーカーのチヌ竿の調子に少し似ているかも知れない。

画像穂先はソリッド穂先を使用しているので、沈め釣りのような穂先でアタリを取る繊細な釣りにも向いている。さらに「アクティブサス」と言う、一発魚を掛けてからからタメに掛った時の重心移動は素晴らしいの一言だ!

のされそうになっても、あと一タメの我慢が利く。もっとも、この我慢の瞬間が最もアクティブサスを体感できる瞬間で、ちょうど4番とバットの境目くらいでタメに入ったときの粘りが本当にすごい!スムーズに竿の最もタメが利く場所に重心が移動するアクティブサス、これは他のメーカーの竿には無い感触と思える。

しかし、これは考えようによっては、リールの生産が無いがまかつならではの特色とも言える。

ダイワやシマノは、ご存知の通り最高級のリールの生産も盛んである。特にシマノのBB-Xのシステムなどは竿の限界点=リールを逆転させる点であるから、もう一タメ持ちこたえる点が、リールの操作でシッカリとカバー出来るように設定されている感じるのは私だけだろうか?バランスと言う点では非常に優れたシステムであると思えて仕方がない。もちろん、ダイワのシステムにもこれは言える。

なお、インテッサ G-IIIは7:3調子、ではインテッサ G-IVは・・・?

ワンポイントアドバイス

ズームロッドとレバーブレーキ

シマノのロッドはナンと言ってもズームロッドがおススメだ!

がまかつのロッドも5.0mの「仕掛けの操作性重視のモデル」があるが、やっぱり操作性と言う点ではシマノのズームタイプのロッドには敵わない。高橋哲也はだれが何と言っても凄い!

操作性重視の4.7mからズームアップする瞬間、この時にレバーブレーキで竿を伸ばす分だけ逆転させると言う技が必要だ。これをしないと、ズームアップできてもまともに竿に負担がかかり、それを起こそうとするとハリスに負担がかかる。

シマノのシステムはこれをすべてカバー出来るように最先端のブレーキシステムを導入し、パーフェクトにシステムアップされている。がまかつには無い特徴だ!

ズームタイプ+BB-Xのレバーブレーキシステム、レバーブレーキを使うのは、竿がのされた時だけではないと言う事も、覚えておいてほしい。

モーメント

がまかつのロッドには「モーメント」と呼ばれる聞き慣れない言葉が使われている。これが何なのか?、知っている人は相当な“がまかつ Mania”である。

モーメントとは、竿の標準自重(kg)×竿尻から重心までの長さ(cm)の割合のことで、竿を持ったときの感覚の「持ち重り感」を数値的に表したもの。この値が小さければ小さいほど、竿を持った時の感覚が軽く感じられる

竿は、こと磯竿に関しては、軽ければイイと言うものではない。軽くしようと思えばカーボンを薄くすれば軽量化は可能で、軽量化がブームになった当時では盛んに軽量ロッドが発売されたが、ものの見事に多くのアングラーから「弱い」と酷評された歴史がある。

磯竿は、一般的にスピニングリールを装着して使用するが、大事な事は、リールを装着した時にどのくらいの持ち重りを感じてしまうか?、持ち重り感なんてこれに掛っている。表示されている竿の重量(自重)は目安に過ぎないのだ。

モーメントはここらあたりの持ち重り感の基準と考えられて良い。がまかつの磯竿は他メーカーの同グレードの商品より少し重く表示されている事がしばしばだが、フィールで竿をふって見れば分かるが、バランス性に優れているので持ち重り感による疲労は極めて少なく感じられる

もっとも、「竿が重いと疲れる」と言うアングラーとも話をしたことがあるが、竿を持っているだけで疲れるって言うのは、竿のせいだけではないように思えてしまうが・・・

ソリッド穂先

がまかつはレッドやシルバー発売当初から現在に至るまでアウトガイドタイプの磯竿しか開発していない。そのこだわりはズバリ!「穂先」にある。

画像最近ではシマノやダイワも0.8mmの穂先を使用した磯竿を発売しているが、がまかつは0.8mmのソリッド穂先(0号〜1.75号まで)の磯竿を開発し販売し続けている。

繊細な現代のグレ釣りを30年も前から見抜いていたのだろうか?、まあ、そんなことはないと思うが・・・

使用するカーボンは機械計算によって綿密な数値計算がなされ、それを職人が一つ一つ選びぬくことによって他メーカーではまねのできない「がまかつ調子」が生まれる。0.8mmの繊細な穂先は、がまかつでは「当たり前」なのだ。

1.25号や1.75号と言った中間の号数が発売されたのもがまかつが最初だ。しかし、これは単に1号と1.5号の中間、1.5号と2号の中間を意味するものではない。

たとえば、1.75号は、先端部分は1.5号で、中心部を1.75号に設定し、元は2号の感覚で作られている。細仕掛けで大型の尾長グレに対応するために開発されていると言う事がお分かりになるだろう。

私自身、最初にインテッサ GIIIの1.75号を使用した時は、ハッキリとこれを自覚できたことがある。「1.5号の部品と2号の部品をつなぎ合わせただけの、部品在庫の処分品か?」なんて最初思ってしまったが、こう言った深い計算に基づいた設計は、後に大型のグレを手にしたときにハッキリとその良さを自覚できた経緯をもつ。

0.8mmのソリッド穂先のおかげで、いろいろな釣り方に対応できる点は大きい。シマノやダイワが追随するのも当たり前なのである。

事項では、インテッサG4とアテンダーのスペックを比べてみて、その良さと真髄に迫る。