アオリイカの生態
アオリイカは水温に敏感である

アオリイカは、水温に敏感なイカです。と言うのも、低水温だと死滅してしまう海洋生物だからです。
下は、だいたい水温16℃まで。上は30℃くらいが適水温です※。これまで、巷に流布している話では、下は13℃くらい、上は32℃くらいで死滅すると言われています。※(長崎大学の研究機関のデータ)
アオリイカは、成長すれば胴の長さが50cmを越える大物になります。一説では、広島県の福山市内海町の漁師さんの網で、胴長62cm、体重6.8kgのものが捕獲されたと言う話もあります。(不確かですが・・・^_^;)
アオリイカの成長過程は?
アオリイカの寿命は大体1年くらい。世に言う「年魚」です。晩春から初夏にかけて産卵し、その卵が初秋くらいに孵化します。
沿岸部で小魚やプランクトンを捕食したイカは、秋ごろには胴の長さが10cm前後くらいに成長します。このくらいの大きさのアオリイカのことを「コロッケ(サイズ)」と呼ばれ、自分の体重の70%〜100%位の餌を毎日捕食しています。
アオリイカの生涯で、最も貪欲な時期です。成長も著しく、一日に体重の10%くらい増加するそうです。自分よりも大きい魚に果敢に挑み、時には振りほどかれながらも、捕食活動に専念しています。ちなみに、一般的に一番釣りやすい季節と言われていますので、この時期にエギングデビューする人が多いです。

そして、つるべ落としの晩秋まで沿岸部で過ごした後、越冬の為に水温が安定している沖の深場へ落ちていきます。だいたいこの頃には、胴長25〜30cmくらいに成長しています。春。水温が17℃前後になると、産卵活動の為に沿岸部へ再び帰ってきます。
このころから、アオリイカはペアリングし始めます(夫婦になるわけです)。そして沿岸部で晩春から初夏にかけて産卵し、次世代への生命のリレーをして、その短い生涯を終えるのです。アオリイカは、生まれてきた稚イカが捕食活動しやすいよう、だいたい水深3〜15mくらいの流れが穏やかな入り江などで、アマモやホンダワラに卵を産み付けます。
個体差こそありますが、この時期のアオリイカが上記のように胴長50cmに達する「モンスター」と呼ばれるイカです。モンスタークラスの大物でなくとも、春アオリが釣れた時の引き味は抜群です。これこそまさに、エギングの醍醐味といえます。
しかしながらこの時期になってくると、アオリイカも捕食には慎重になってきています。技術と洞察と運がモノを言うシーズンといえるでしょう。